PM(プロパティマネジメント)の重要性①
近年の賃貸情勢
近年の賃貸情勢はご存知でしょうか。
賃貸不動産の供給過剰により、年々賃貸不動産の数が増えている事はご存知の方も多いかと思います。
昭和から平成にかけては、核家族化により結婚すれば実家を出て行く人や若者の一人暮らしが増えたことにより、賃貸不動産の需要が高まっていました。

(出典)2015年までは総務省「国勢調査」(年齢不詳人口を除く)、2020年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」(出生中位・死亡中位推計)【総務省HPより】
しかし2010年以降、ついに出生数よりも死亡数が上回り日本の総人口が減少しだしました。以降、連続して減少しています。
2020年から2050年の30年間で労働人口が30%も減ると予測されており、賃貸不動産需要がこの先減っていくことは想像に難くないと思います。
また、この数年は賃貸不動産の供給戸数も落ち着いてはいますが、これから先も新しく賃貸不動産が建築され、供給がストップすることはありません。
仮に今後30年間、賃貸不動産の建築による増加と解体による減少が同じで、実質の供給数がプラスマイナス0だったとしても、人口の減少により、30年後は10個のイスが7個になり、それを取り合うことになります。
「賃貸不動産を持っているだけで儲かる」
それは遠い昔の話です。
需要を呼び込む競争は既に始まっており、今後戦略なくして賃貸不動産事業を経営していくことは不可能になりました。
飲食店を考えてみて下さい。
ただ店を構えただけでお客様は来てくれるでしょうか?
食料不足の時代なら何もしなくても勝手にお客様は来てくれるかもしれません。
しかし今は飽食の時代。
食べ物は何処にでも売っていますし、飲食店は星の数ほどあります。
提供するメニュー、内装のこだわり、お客様へのサービス、それらを不特定多数の方に周知させる手段があってはじめてお客様が来てくれます。

賃貸不動産も同じです。
ただ部屋を募集するだけでは、誰も入居してはくれません。
賃貸不動産は「事業」です
当然のことながら事業には
「経営戦略」
が必要なのです
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